アセチルコリン
当施術に関与するアセチルコリン(神経伝達物質)を紹介します。
一番最初に構造や機能が解明された神経伝達物質です。
運動神経系では、アセチルコリンは、運動神経の末端と筋肉との間の情報の伝達をにない、アセチルコリンによって筋肉が刺激されると収縮がおこる。
脳内で神経細胞から神経細胞へと情報を伝える神経伝達物質の一種。
副交感神経や運動神経で刺激を伝達し、血管拡張、心拍数低下、消化機能亢進、発汗などを促す作用があり、また、学習、記憶、睡眠、目覚めなどに深くかかわっている。
パーキンソン病では脳内のドパミンが不足して脳内の神経伝達物質のバランスが崩れ、相対的にアセチルコリンの活性が強くなって運動機能の障害が起こる。
逆に、アセチルコリンの不足は認知障害などの症状を起こすとされ、実際にアルツハイマー病の人の脳内ではアセチルコリンの不足が確認されている。
ニコチンの罠 西京都病院 副院長・呼吸器科 福永 隆文
麻薬が人間に効果を表すのは麻薬の受容体が脳にあるからであり、覚せい剤が効果を表すのも覚せい剤の受容体が脳にあるからである。タバコのニコチンが効果を表すのも、やはり、脳にタバコのニコチンが作用する受容体があるからである。
まずは一服と吸入されたタバコのニコチンは、肺の奥深くの肺胞まで吸入され、そこに網の目のように張り巡らされた肺の毛細血管から血液へ吸収される。血中へ吸収されたニコチンは、心臓の左心室を経て大動脈へ送り出され、枝分かれした動脈を通り脳に達する。この間、わずか7秒である。ニコチンは、麻薬の静脈注射と比較しても約半分の時間で脳に達する。
脳に達したニコチンは、快楽中枢を刺激し人間を幸せな気分にしてくれる。本来、この役割はアセチルコリンという物質が担っていて、家族との団欒や、目標を達成したときに快楽中枢を刺激し、人間を幸せな気持ちにしてくれる。ニコチンは、アセチルコリンに取って代わって快楽中枢を刺激する。アセチルコリンが必要でなくなった脳内では、アセチルコリンは減少していく。アセチルコリンがなくなると、つらく悲しく感じる。そのため、人間は、アセチルコリンの代替にニコチンをさらに補充しなければならなくなる。最初は幸せな気分になるために始まったニコチン摂取も、この頃には、アセチルコリン不足の苦痛から逃れるためだけに、ニコチンで補いつづけるという悪循環に陥っていく。チェーン・スモーカーの誕生である。
ニコチンは、単に快楽中枢を刺激するだけがその役目ではない。数多くの発癌物質や一酸化炭素とともに進入して多種多様な病気をつくりあげる。かくして、ニコチンは、タバコの売上に貢献し、タバコにまつわる産業を成長させ、患者を作り、医療費を増大させ、医療機関の収入を確保するという崇高な任務を全うすることとなる。
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