更年期 特集 医学的なケア - 横浜市で腰痛 坐骨神経痛解消の整骨院

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Q&A

更年期 特集 医学的なケア

更年期の医学的なケア

更年期のさまざまな病気や症状には、どのような医学的ケアが必要でしょうか?ホルモン補充療法はどのような病気や症状に有効でしょうか?自分の身体や心の将来も見通した知識を身につけてください。

医師のチェックで身体や心の状態を正しく知っておきたい。

更年期にはさまざまな身体的、精神・心理的な変化がみられます。身体的な変化の中では卵巣機能の低下がもっとも顕著な変化であることはすでにご理解いただけたと思います。更年期障害をはじめ、更年期以降に発症するいくつかの病気は、この卵巣機能の低下すなわち女性ホルモン(エストロゲン)の分泌低下と深くかかわっています。

エストロゲンの低下との関係が現在明らかとなっている病気では、尿失禁や(老人性)膣炎は症状がわかりやすく、その診断は比較的容易です。しかし更年期障害は症状が多岐にわたり、しかも強弱があり、極端なときはあったりなかったりするため、日常生活にそれほど支障がなければ病院に行くべきかあるいは行くとしても何科に行ったらよいのか迷うケースも多いと思います。さらに骨粗鬆症や高脂血症にいたっては、更年期の年代では明らかな自覚症状に乏しいため、検査を受けなければまず発見することは不可能です。

そのように考えていきますと、更年期以降に増加するこれらの病気の予防ないし早期発見・早期治療を行うためには、従来から行われている成人病(最近では生活習慣病)の検診と同じように、更年期女性に対してこれらの病気をチェックする総合的な検診を行うことが必要と思われます。そしてこのような検診は、特に閉経前後の時期には一定の間隔をおいて定期的に行い、経時的な変化をみておくことも大切です。

薬のことをもっと詳しく知っておこう。

女性の加齢に伴う疾患(退行期疾患)はエストロゲンの低下と関係が深いことがお分かりいただけたと思いますが、ここではこれらの病気の主に薬による治療(薬物療法)について述べてみたいと思います。

老人性膣炎は、エストロゲンの低下により膣の粘膜が萎縮し薄くなることにより発生する炎症で、自覚的には膣の乾燥感やかゆみ、出血や性交痛などの症状がみられます。その治療としては、エストロゲンの膣剤による局所療法が一般的ですが、最近ではホルモン補充療法の一環として、内服剤による治療が行われる場合も増えています。

ホルモン補充療法は、更年期女性のトータルケアにもなります。

わが国でも数年前より女性ホルモン(エストロゲン)の低下が大きな要因となっている病気の予防と治療を目的とし、文字通り低下した「女性ホルモンを補う」ホルモン補充療法が行われるようになりました。これは英語のhormone replacement therapy の頭文字をとってHRTとも呼ばれていますが、前の項で述べたような病気に対しては、薬物治療の中心的役割を果たしているといえましょう。

そしてHRTを行うことにより、たとえば更年期障害に対する治療としてHRTを開始したとしても、同時に骨粗鬆症や高脂血症、老人性膣炎などの予防や治療も行うことになり、ひいては更年期女性の最大の問題である卵巣機能の低下という大命題を解消する手段にもなるわけです。

米国HRT研究と日本の更年期医療におけるHRT
米国WHI(Women's Health Initiative)のHRT研究結果
2002年7月、中高年の女性にホルモン補充療法(HRT)を用いることに関する記事が掲載されました。ウィメンズ・ヘルス・イニシアティブ(Women’s Health Initiative:WHI)の中間結果の報告です。この研究は、冠動脈疾患(狭心症や心筋梗塞など)や乳がんなどいくつかの疾患に対するHRT(ホルモン補充療法)の効果やリスクを明らかにすることを目的に行われていました。具体的には、閉経後の子宮のある女性16,000人をHRT群(エストロゲンと黄体ホルモンの配合剤を毎日服用)と対照群(偽薬を服用)に分け、各群での閉経後女性の健康を脅かすいくつかの疾患の発症率を8.5年かけて評価する予定でした。しかし、5.2年目の中間評価で、HRT群が対照群に比べて骨折と結腸・直腸がんの発症は少なかったものの、乳がんや冠動脈疾患の発症が高くなったことが判明し、この試験の一部を中止したというものです。

これからの更年期医療
日本更年期医学会ホームページ内『ホルモン補充療法に関する見解』に、このWHIに対する見解と現時点での日本におけるHRTのあり方が述べられています。
そこでは、HRTと乳がん発症の関係や、HRTの冠動脈疾患に対する予防効果が認められなかった点について、あくまでも米国女性を対象とした結果であり、すぐに日本女性にはあてはめられないという立場をとっています。すぐさま、その根拠として、これらの疾患の米国での発症率がいずれも日本に比べ高い点(乳がんでは3倍以上、血栓症では10-20倍)、さらにこれらの疾患のハイリスク群が試験の対象者にもともと多く含まれていた点などが指摘されています。そのために、米国の結果を否定するものではないが、そのまま疾病構造、死亡率および遺伝的背景や生活習慣が異なる日本女性に当てはまることについては疑問の余地が残されている、というものです。

  • これからの更年期医療におけるHRT

HRT(ホルモン補充療法)は更年期障害を治療する選択肢の一つです。自分の症状やその程度、健康状態などを担当のドクターとよく話し合い、効果とリスクを自分で理解、納得したうえで、もっとも適切とおもわれる方法をご自身で慎重に判断していただきたいと思います。

ホルモン補充療法の注意点も知っておきたい。
HRTはよいことずくめではなく、注意点やトラブルもあります。それを知っておきましょう。HRTの中心となっているのは、エストロゲンですが、もうひとつの女性ホルモンである黄体ホルモンの内服を併用することが一般的です。子宮のある方にエストロゲンのみを単独で使用した場合、子宮体がん(子宮内膜がん)の発生率が高くなるためです。

そして実際のエストロゲン製剤としては、内服剤が中心となりますが、皮膚に貼るテープ剤(パッチ剤とも呼ばれています)も最近よく使われています。消化器症状の副作用や肝臓への負担は少ないのですが、かぶれやかゆみなどの皮膚刺激症状が出る場合もあります。

これらのホルモン製剤の飲み方には、いろいろな方法があります。エストロゲンだけ飲む方法は、先に述べたように子宮体がんの危険性を考慮して、原則として手術により子宮を摘出した方に対して行われることが多い方法です。

またエストロゲンと黄体ホルモンを一緒に飲む方法は、黄体ホルモンを飲む時期により、さらに2つに分類されています。
「同時併用投与法」と呼ばれているものは、エストロゲンと黄体ホルモンを連続的に一緒に飲む方法で、主に閉経後何年か経過した方に行われます。 また、「周期的投与法」はエストロゲンを21~28日間のみ、黄体ホルモンを後半の12日~14日間だけ一緒に飲んだうえで、1週間お休みする時期を設けながらこれを繰り返す方法で、飲み終わる前後に通常月経に似た出血が認められます。この方法は主に閉経後間もない方に行われます。他にエストロゲンを連続してのみ、黄体ホルモンを最初の12日~14日間一緒に飲む方法もあります。

次にHRTを行うときの注意点としては以下の2つが大切です。

HRTを行うことができない場合
HRTは更年期女性にとって有用な治療法ではありますが、逆にHRTを行ってはいけないケース(医学的には禁忌といっています)がいくつかあります。子宮体がん・乳がんにかかったことがある人や治療中の人、重症の肝機能障害のある人(ホルモン剤は主として肝臓で変化を受けるため)、血栓症にかかったことがある人や治療中の人(ホルモン剤の投与により悪化する可能性がある)などがあげられています。

注意しなければいけない(比較的禁忌)例としては、子宮筋腫・良性の乳腺疾患・脳下垂体腫瘍にかかったことがある人ないし治療中の人(HRTの施行により悪化することがある)、高血圧症や糖尿病を有する人でそのコントロールが不良の場合、原因不明の不正性器出血のある人(子宮体がんの可能性が否定できないため)が挙げられます。また、胆石症や片頭痛がある人、ヘビースモーカー、肥満者では、HRTによる効果と危険性(リスク)を十分に考えたうえで行う必要があります。

副作用ないしマイナートラブル
女性ホルモン剤を使用した時に見られる副作用ないしマイナートラブルのうち、頻度の高いものとしては、性器出血と乳房痛ないし乳房緊満感が挙げられます。

性器出血は子宮のある方にHRTを行う場合に最も頻度が高く、トラブルになりやすい症状のひとつです。周期的に飲む場合には、先に述べたように飲み終わり前後に月経に似た出血が起こりますが、出血の時期がほぼ決まっているため問題は少ないようです。

一方、連続的に一緒に飲む方法でも、出血が(特にHRT開始から数ヶ月以内に)みられることがあります。この出血は通常は1年以内になくなる場合が多いのですが、出血が持続するケースもみられます。
また乳房が張って敏感になったり、痛くなったりすること(乳房痛ないし乳房緊満感)も比較的頻度の高い症状で、通常は飲み続けることで消失することが多いとされています。

その他、従来より経口避妊薬(ピル)の副作用として、胃部不快感、悪心、嘔吐、肝機能障害などはよく知られていますが、ピルとして使用されるホルモン剤は、エストロゲンの量も黄体ホルモンの量も、HRTとして使用する場合の数倍のホルモン量ですが、HRTとして使用されるホルモン量は少ないため、これらの副作用は少ないようです。

更年期の医学的ケアによる、サクセスフル・エイジングを目指して。

日本人女性の平均寿命は、すでに80歳を優に超え、そしてその後も毎年延長し、今年にはとうとう85歳を超えました。人生50年の時代には、更年期から老年期は余生とされ、ほとんど問題にされることがありませんでした。ところが人生80年の現在、4人に3人の女性は、更年期から老年期が約40年にもわたり、それはまさに人生の約1/2を占めるわけです。

このように考えますと、この時期における健康管理のあり方が問われるのは当然の結果であります。また晩婚化・出生数の減少・女性就業者の増加など女性をとりまくライフスタイルも急速に変化しています。単に長命であるというだけでなく、社会に貢献し、創造性の高い日常生活を快適に送れているかといった、生活の質も問われようとしています。

そのため更年期は老年期へのスムーズな移行のための準備期間でもあり、この時期の医学的なケアは従来のような単なる病気の早期発見・早期治療という概念だけでなく、老年期に多い病気の予防という概念も加えて取り組んでいかなければならないと思われます。

心身の機能は、若年者に比べて、加齢に伴い次第に個人差が大きくなります。若年時代とほとんど心身の機能上の変化を認めない人たちの加齢現象をサクセスフル・エイジングと呼びます。更年期の医学的なケアやライフスタイルの改善を行うことによって、更年期以降~老年期のサクセスフル・エイジングを目指すことをおすすめしたいと思います。

あおぞら整骨院は

高脂血症、尿失禁、骨粗鬆症、他の施術が出来ます。

手技法による効能は、神経筋に対する促通効果はもとより筋肉の整復、筋代謝力の向上等による筋機能の回復あるいは、知覚運動神経での反射弓整合や自律神経個々の賦活及びバランスの改善、さらに運動エッセンスの短期集中による免疫力の向上や不必要な部分の抑制等ホルモン系にも改善効果を有します。

施術の期間は個人差があります。一回の施術ですべてが改善するものではありません。

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尿漏れ(尿失禁)にはいくつかのタイプがありますが、突然強い尿意を覚えると我慢ができない切迫性尿失禁とおなかに強い力が加わると尿が漏れる腹圧性尿失禁があり、後者はエストロゲンの低下がその発生に関係しているといわれています。

薬物治療としては抗コリン剤、β2刺激剤と呼ばれる膀胱の筋肉の収縮を抑える作用を有する薬剤が中心となりますが、エストロゲンの低下との関係からホルモン補充療法も試される場合があります。

高脂血症というのは、皆さんが気にするコレステロールや中性脂肪などの値が高い病気です。ではどんな値が要注意なのでしょう。健康診断などで数値が出てきたら関心を持ってみてください。

日本動脈硬化学会が2002年に発表した「高脂血症診療のガイドライン」を見ると、血液中の総コレステロール値が220mg/dl以上、LDL-コレステロール(いわいる悪玉コレステロール)値が140mg/dl以上の場合を高コレステロール血症(高脂血症)と定めています。
しかし高脂血症と診断されても、治療としてはまず生活指導と食事療法を行うとされています。

実際の薬物療法としては、高脂血症剤と総称されているものが数種類あり、よく使われています。総コレステロール値が250mg/dl前後の比較的軽度の高脂血症ではホルモン補充療法が効果的な場合もあります。
高脂血症を防止することにより、動脈硬化を予防し、ひいては心筋梗塞や脳梗塞といった心血管系病変にかからなくてすむことになります。

閉経後の女性の骨粗鬆症は、医学的には「閉経後骨粗鬆症」と呼ばれています。その原因はエストロゲンの低下により骨が解けることを防止できないことにあります。したがって薬物療法としては、骨の溶解を防止するエストロゲン製剤が原因療法として理にかなっています。

エストロゲン製剤のほかにも骨粗鬆症にはさまざまな薬があるので紹介しましょう。骨の溶解を強力に抑えるビスホスホネートが現在では骨粗鬆症治療の基本となっています。そのほかに、腸管でのカルシウムの吸収を促進させる活性型ビタミンD3、骨の形成を促進させるビタミンK2などがあります。しかしいずれの薬剤を使用する場合でも、実際に効果が現れるまでには少なくとも6~12ヵ月はかかりますので、気長に根気よく服用することが大切です。
更年期には骨粗鬆症はまだ発症しませんが、水面下では着々と進行しています。将来の骨折~寝たきりを予防するため、ビスホスホネートやエストロゲン製剤などは、大切な役割を果たします。

更年期障害は、一言でいえば更年期にみられるさまざまな症状(医学的には不定愁訴と呼んでいます)でありますが、その主因がエストロゲンの低下にあるため、薬物療法の中で女性ホルモン剤が一番効果的です。女性ホルモン剤としては従来から、男性ホルモンも配合された男女混合ホルモン剤の筋肉注射がよく行われ、のぼせ、発汗、ほてりなどの症状に効果がありました。しかし、男性ホルモンによる男性化などの副作用のため、最近では後述するホルモン補充療法としてエストロゲン製剤ともう1つの女性ホルモンである黄体ホルモン剤を一緒に使用するようになっています。

さまざまな更年期障害のなかで、ホルモン補充療法はどんな症状によく効くのでしょうか。

よく効くのはのぼせ、発汗、ほてりなどの血管運動症状と呼ばれている症状、いらいらする、不安感、憂うつ感などの精神神経症状、不眠、夜間覚醒などの睡眠障害症状、頭痛などの各症状で、ホルモン補充療法を行って1ヵ月後には軽快する場合が多いようです。また1ヵ月後には効果が明らかでなくても、6ヵ月後には症状が改善することが多かったのは、手足のしびれなどでした。逆に1年間ホルモン補充療法を行ってもあまり効果が見られなかった症状は、疲れやすい(全身倦怠感)と心臓の動悸がある(心悸亢進)の2症状でした。これらの結果から更年期障害のすべての症状にホルモン補充療法が一様に効くわけではないことがわかっていただけると思います。

女性ホルモン剤の次によく用いられている薬剤としては、漢方製剤が挙げられます。更年期障害に薬効が知られているものとしては当帰芍薬散、加味逍遥散、桂枝茯苓丸などがあります。漢方製剤の場合その効き方には個人差がかなりあり、また西洋薬のような即効的な効果は期待できませんので、少なくとも2~3ヵ月は服用してその効果を判定する必要があります。
また、精神神経症状が強い場合には、精神安定剤を使用することで症状の改善が見られる場合があります。

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