夏山でも「凍死」に注意 気温20度でも低体温症に
北海道・大雪山系の遭難事故で死亡したトムラウシ山の8人と美瑛岳の1人は、低体温症による凍死だった。専門家は「夏山で気温が20度でも、低体温症は起こり得る」と注意を呼び掛けている。
低体温症は、寒さや雨などで体の熱が奪われて起こる症状。体温が30度以下になると死亡する恐れがある。
増山茂(ますやま・しげる)了徳寺大学長(登山医学)は「夏山でも雨で体がぬれ、風が当たる状態が危ない。気化熱で体温が下がる。風を防ぐことと、体がぬれないような防水性の服装をすることが重要」と、防寒用の衣服の大切さを指摘。さらに「疲労が蓄積しないようにして、体内で熱をつくる体力の余裕を残しておくことも大切」と助言する。
日本登山医学会の小林俊夫(こばやし・としお)理事長は「稜線(りょうせん)の上などで横なぐりや下からの風が来ると、吹き飛ばされないようにするのが精いっぱいで、逃れることはできない。体を冷やさないようにする余裕もない」と天候に対する注意を強調した。
「体力がない子供や中高年は体温維持が難しく、低体温症にかかりやすい」と話し、安全な登山を呼び掛けている。 (m3.com より)
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